JR旅客6社は2020年12月10日、年末年始期間(25日~来年1月5日)の新幹線、在来線の指定席予約状況を発表しました。
9日現在、予約数は前年同期比61%減の162万席。1日当たりの平均は13万5千席で、記録がある1997年以降、最少となりました。
新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う帰省自粛の影響とみられています。
日別の予約状況で見ると、予約席数は下りは12月29日と30日が各11万席、26日が10万席、上りは1月3日が13万席、2日が11万席の順に多くなっています。
観光庁が、年末年始の帰省シーズンを前に「分散型旅行」を促進するキャンペーンを実施すると発表し、蜜を避ける為の対策を打ち出しています。
鉄道の予約もそれに伴い比較的満遍なく予約が埋まっている様なかたちですが、それにしても前年度比61%減はかなり打撃の強い数値でしょう。
今年度の年末年始は、帰省を自粛する動きに伴い、お歳暮ならぬ「帰省暮」を送る人が増えているとのこと。
これは、新年に帰省する代わりに家族や親族にギフトを贈ると言うものです。従来のお歳暮に多かったお菓子の詰め合わせやアルコール類、ハムの詰め合わせなどとは一味違うものが選ばれることもあるとのこと。
JR等の交通業界には今年は打撃の年だが、ギフトを取り扱うデパートやネット通販等、逆にコロナウィルスからの需要が生まれている業界もあります。
この様な異例な事態を迎えてからかなりの月日が経ちましたが、この影響はまだ続いて行きそうです。